台湾駐在回想録(医療編)

医療機関

台湾の医療機関は主に2種類で、日本の病院にあたる「医院」と診療所にあたる「診所」です。どちらもしっかりとした診療をしてくれると思います。医院は総合病院、診所は専門開業医といったイメージです。

医療機関に受診する際、日本と違うのは、受付する時に「掛号費」という受付費(もしくは診療費)をいくらか支払う必要があります。その後、診療が終わって、検査費とか薬代とかを別途支払います。医薬分業では無いので、薬はその場で調合されたものが出されます。

尚、診所の診療時間は午前、午後、夜間の3部制のところが多く、夜も受診できるのがサラリーマンにとってはとても便利です。

私は駐在の間、何度か診所に行ったことがありますので、少し紹介します。

①優視眼科( https://www.lasercenter.com.tw/
レーシック手術なども行っている台北市中山区の眼科です。霰粒腫(ものもらいの一種)が出来た時に受診しました。受付の男性が日本語を多少話せましたが、医師は日本語を話せず、ほぼ中国語で診察を受けました。医師の説明によると霰粒腫の治療は目薬か切開のどちらかがあり、すぐに治したかったので切開をお願いしました。手術の同意書にサインをして、その場で切開をして治してもらいました。特に問題はなかったです。ちなみに診察は健康保険が適用されます。

②輝雄診所( http://www.care-u.com.tw/jp/index
人間ドックなども行っている台北市中山区の消化器内科です。院長は日本留学の経験があるため日本語が話せます。また日本人看護師または通訳者が常駐しているので院長不在の時でも日本語で診察を受けることができます。私は下痢が止まらなかったことが2回ほどあり、どちらも輝雄診所を受診しました。1回目は院長が日本語で診察し、発熱もあったため薬をその場で服用し点滴を打ちました。2回目は院長ではない医師が日本語通訳者を介して診察し、発熱は無かったのですが下痢が2週間くらい続いていたので薬を処方してもらいました。この診所は保険適用外ですので全額自己負担ですが、海外旅行保険に加入しているのであればその保険で還付を受けることができます。

③賴耳鼻咽喉科( http://www.laient.com/
台北市萬華区にある耳鼻咽喉科です。アレルギー性鼻炎がちょっと続いたのでインターネットで日本語ができる耳鼻科を探して受診しました。院長は日本留学経験があるため日本語を話せるそうですが当日は院長が不在だったため別の医師が診察しました。基本的には中国語での診察でしたが、私が理解できない時は日本語の単語を使って補ってくれました。また、受付の女性も日本語が出来なかったのですが、スマホの翻訳機能を使っていろいろと説明してくれました。健康保険適用外でしたので全額自己負担です。
余談ですが、台湾は空気があまり良くなく、人口の半分くらいはアレルギー性鼻炎だそうです。私ももともとアレルギー性鼻炎をもっていたのですが、台湾に来たらそれが少しひどくなりました。しかし、日本に帰ってきたらそれが和らいだので、やはり台湾は空気があまり良くないと感じました。

台湾の医療機関ですが、技術的には日本と同じレベルだと思いますので安心して受診できます。ただし、健康保険適用外のところが多く注意が必要です。(海外旅行保険でカバーできますが、私はその手続きが面倒だったので結局一回も還付申請しなかったです。)また、日本語対応のところも多く、中国語があまりできなくても何とかなります。心配は不要です。

 

今回の台湾駐在回想録(医療編)は以上です。少しでも参考になれば幸いです。