台湾駐在回想録(銀行編)

クレジットカードの作成

銀行口座を作ったならその口座から引き落とせるクレジットカードを作りたくなるかと思います。実は台湾ではクレジットカード業務は銀行が行っていて、クレジットカードを作るには銀行に申請をし、審査に通る必要があります。ただし外国人にとって、この審査は結構厳しく、簡単ではありません。

私は2つの銀行に申請をしました。1つ目は台北富邦銀行です。私はこの銀行の口座を持っていたので審査は通ると思っていましたが、申請の数週間後に封書で連絡が来て、「台湾人の連帯保証人が必要」とのことでした。連帯保証人になってもらうほどの台湾人の知り合いはいませんでしたし、そこまでしてクレジットカードを作りたいわけではなかったので、この銀行のクレジットカードは諦めました。

2つ目は中国信託商業銀行です。理由はANAと提携していて台湾向けにANAカードを発行しているからでした。申請書をWEBサイトからダウンロードし、必要事項を記入し、書類(パスポート、居留証、通帳のコピーなど)と一緒に封書で申請しました。後日、スマホのSMS(ショートメッセージ)で連絡があり、「審査は通りませんでした」とのことでした。思うに、外国人だったということに加えて、中国信託商業銀行の口座を持っていなかったのが審査が通らなかったの原因かと思います。

結局私は台湾でクレジットカードを作らず、日本で作っていたクレジットカードを使っていました。

 

台湾から日本への送金

駐在員には日本に帰任する日が遅かれ早かれやってきます。その際、台湾の口座にあるお金をどのように日本の口座に移すかが重要になります。マネーロンダリングや脱税を防ぐ目的で、台湾から現金を持ち出すには限度があり、台湾元であれば6万NTD、外貨であれば1万USD相当額までです。限度額内であればいいですが、そうでない場合は他の方法を考える必要があります。

私の場合、銀行に行って海外送金の手続きを自分で行いました。居留証、パスポート、キャッシュカード、通帳をもって銀行窓口で海外匯款(海外送金)したい旨を伝えると、申請用紙を渡されるのでそれに記入して手続きを行いました。


上記は申請用紙で、申請に必要な事項は下記になります。
・送金額(日本円)
・送金理由
・受取人の口座番号、氏名
・受取銀行の国、SWIFTコード、銀行名と該当支店の住所
・申請者の氏名、パスポート番号、居留証番号、生年月日、住所、電話番号、サイン

申請が無事完了すると、大体5営業日くらいで受取銀行に着金されます。その後、受取銀行から電話がかかって来ます。本人確認と手数料についての連絡です。実は海外送金は送金側と受取側の両方の銀行から手数料を取られます。手数料は送金額や銀行にもよるかと思いますが、私の場合、送金側で925NTD(約3,500円)、受取側で6,500円、計10,000円ほどでした。受取銀行で確認がとれると口座にお金が振り込まれます。

 

解約

駐在が終了し日本に帰任するのであれば、台湾の口座も不要になるので、解約の手続きが必要かと思います。基本的には銀行窓口でその旨を伝えれば解約できると思います。実は私はまだその手続きをしていません。またいつか使う時もあるかもしれないので解約せずにそのままにしています。ですので、解約については詳細をシェアできないです。。。すみません。

 

今回の投稿は以上です。少しでも参考になれば幸いです。